春の自然観察
 石狩市公民館の春の自然観察に参加した。希望者が多く、午前、午後に分けて実施された。午後の部に参加した。参加者は約二十名で、バス移動による二時間余りの勉強であった(04.04.27記)

アカダモの大木

◆最初は、石狩市生振(オヤフル)の農協倉庫敷地内にあるアカダモの大木。別名ハルニレまたはエルムとも呼ばれる。遠目には枯れ木にしか見えないが、近づいてよく見ると、小枝に数ミリの小さな褐色の花がびっしり着いている。これでも開花真っ盛りの木なのだ。推定樹齢は三百年。昭和四七年に、北海道開拓の記念木として道の指定を受けている

エゾエンゴサク

◆生振基線防風林にて。早春、このエゾエンゴサクを含め、フクジュソウ、カタクリ、エンレイソウなどの森の草花は、木が芽吹く前の僅かな間に開花・結実を済ませ、木の若葉が日光をさえぎるようになると、翌春まで休眠する。これらの草花を英語で、スプリング・エフェメラル(春のはかない命)と言う、と自然観察指導員のY先生から教えていただいた。

カタクリ

◆同上にて。花をつけるようになるまでは七、八年かかるという。

エンレイソウ

◆同上にて。林床に目立たずひっそりと咲く。

水芭蕉

◆マクンベツ湿原にて。芽だし前の木や枯れたヨシの茶褐色の中に、水芭蕉の鮮やかな緑と白。そして水面に映る空の青。場所は、石狩河口橋から上流に向かって右岸を歩いて数百メートルのところ。


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