巨樹・巨木を訪ねて
石狩市主催の秋の自然観察ツアーに参加し、市内の巨樹・巨木を観察した。日時は05年10月15日、午前9時〜正午。参加者は市民30名と講師1名、市環境課から引率者2名。貸切バスで巡回。なお、講師は石狩市緑化推進協議会会長の阿部義孝氏。
略図

◆表示
青色=海、川
緑色=林地
黒線=道路


※ 番号は、観察場所
イチョウの二本木(観察場所1)

花畔地区の花川小学校・校庭内にある2本のイチョウの木。石狩市記念保護樹木。推定樹齢100年。
花川橋とハルニレ(観察場所1)

◆樽川(旧運河跡)と茨戸川の合流点近くの樽川に掛かる、ゴッホの絵「アルルのはね橋」に似た「花川橋」。上流から見て橋の右側にはハルニレ老木がある。
 根元近く部分に大きなウロがあり、風雪に耐えてきた生命力を感じさせる(下)。
     
ポプラ(観察場所1)

◆花畔の茨戸川河畔にあるポプラの木。幹周りが4m70あり石狩で一番太い木である。

下はポプラの近くで見かけた熟した木の実。
   
ヤナギの一本木(観察場所2)

◆花畔の立江寺(たつえいじ)の境内にある。石狩市記念保護樹木。推定樹齢120年。
くりの二本木(観察場所3)

◆花川南の了恵寺(りょうえいじ)境内にある2本の栗の木。石狩市記念保護樹木。推定樹齢110年以上
ハリギリ(観察場所4)

◆センノキともいう。花川南防風林にある巨木の一つ。当防風林にはこのような幹周りが3m以上の巨木も少なくない。

 下は同防風林で見かけたツチアケビの実。
   
赤ダモの一本木(観察場所5)

◆アカダモ。別名ハルニレともいう。JA石狩・生振(おやふる)農業倉庫の構内にて。この巨木は開拓当時からこの地域のランドマークになっていたという。北海道記念保護樹木。推定300年以上。 
ニセアカシア(観察場所6)

◆巨大な幹。生振
勢至観音の敷地内にて。

 下は、同敷地内で栗拾いに興じる参加者
   
イチョウ(観察場所6)

◆同上敷地内、本堂裏手のイチョウの巨木。自然保護の熱い思いを切々と語る講師の阿部義孝氏(中央)と聞き入る参加者たち。

ハンノキ林(観察場所7)

◆マクンベツ湿原(石狩川下流・左岸河川地域約40ha)の主な樹木であるハンノキの林。この林床には、ミズバショウが群生している。また近年少なくなったホタルの生息地である。
 なおハンノキ林手前の低木は、90年から始まった築堤工事に伴い水辺に散策路が整備されたが、これに沿って最近ヤナギなどが生育したもの。このため湿原が見えにくくなってきており改善が望まれる。

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