番外編 秋田のそば店

○ 機会があって、二泊三日の小旅行で秋田に行ってきた。秋田県は、うどんは有名だが、そばについては、あまり知られていない。しかし、地元のそば通K.TさんやK.Oさんによると県内に近年、これまでになかった個性的で新しいタイプのなそば店が続々と誕生しているという。今回その数店を訪ねてみて、成る程と思った。秋田は数々の優れた食文化を育てた土地柄。今後、そば処としても大きく進化を遂げる予感がする。(05.06.24記)

○ 用事ができ、再び秋田へ。今回は秋田市内4カ所のそば店を訪問した。(05.08.10記)
店 名
(訪問日)
住 所
電話/定休日
メ モ 写 真
石碾屋
(いしびきや)
(05.06.10)

秋田県由利本荘市
給人町20-8

TEL 0184-22-5058
定休日:毎週水・木の連休
(夜の部は予約のみ)

「玄」と「抜き」の合盛りそば 1000円

生粉打ち。ソバ粉は、粗挽き用に自分で目立てた手挽き石臼で自家製粉するという徹底ぶり。店主は、手打ちそばの大変熱心な研究家とお見受けした。パソコンの腕前もなかなかのもの。

萬八
(05.06.12)
秋田市新屋元町13-34

TEL 018-828-2738

定休日:毎週火
もり 735円

K.Tさんの案内で訪れた。国産玄そば、石臼挽き。挽き立て、打ち立て、茹で立て、そしてダシにこだわっているいう。おかみさんの明るく気さくな接客態度も好ましい。住宅街の中にあって、目立つ立地の店ではないが、近隣だけでなく遠方からの客も多いという。
蕎麦
ギャラリー
SAY

(05.06.12)
秋田市茨島2丁目14-18

TEL 018-863-5685
定休日:毎週水


手打ち 二八もり 600円

店名が漢字、カタカナ、ローマ字の混合。入り口で靴を脱ぎ二階の客室へ。BGM。大きな窓にカーテンとすだれ。板の間、分厚い木のテーブルに座布団。電子ピアノとレトロ調の和箪笥。このミスマッチ的な取り合わせがまた面白い。
  
なかむら
(05.08.06)
秋田市大町1丁目2-19

TEL 018-896-5050
定休日:不定
二色 800円

たまたま、通町の「昼竿灯」会場近くで、当店の案内板を発見。それに従い小路を20mほど入る。ビルの一階。暖簾がなければ、そば店とは分からぬ地味な玄関。「二色」とは、せいろ(中細もりそば)と田舎(黒っぽく太めのそば)の合盛りである。
弥助そば
(05.08.07)
秋田市中通2-1-48

TEL 018-834-3874
定休日:第1・第3の日
もり 630円

秋田市の中心街、中通に位置する。当店は秋田県羽後町にある老舗で<冷やかけそば>で有名な「弥助蕎麦屋」の流れと聞く。透明感のあるそばである。品書きから「ジャンボこんにゃく」(100円)を注文。味がしみていて美味だった。
弥助秋田店
(05.08.08)
秋田市東通1-11-15

TEL 018-825-0980
定休日:不定
ざる 735円

JR秋田駅の裏手に位置する。駐車場も完備した大きな店である。この店も羽後町の「弥助蕎麦屋」ゆかりの店という。やはり透明感のあるそばである。が、前掲店とは互いに微妙に違うようにも思う。機会があれば、是非羽後町(本家)に行ってみたいと思う。
SOBAYA
ふる川

(05.08.08)
秋田市寺内イサノ67-5

TEL 018-862-5331
定休日:毎週火

もり 600円

ローマ字・かな・漢字の店名から、かなりユニークな店を想像。実際は伝統的な雰囲気のそば屋さんだった。とにかく繁盛している。昼時だったせいか席に着くまで二十分ほどかかった。店員の客さばきはテキパキと見事で待ち時間もあまり気にならなかった。

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